STOMACHCANCER

胃がん

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胃がん

がんの初期症状

胃がんも、多くの消化器がんと同様、初期にはほとんど自覚症状があらわれません。やや進行してくると、心窩部の痛み、胸やけ、胃もたれ、吐き気や嘔吐、食欲不振など、上部消化管の一般的な疾患と同様の症状があらわれることもあります。さらに進行して出血が起こると、黒色便(タール便)などが見られることもあります。これらの症状が続く場合には、胃がん以外に胃や食道、十二指腸などの疾患も考えられるため、早急に消化器内科を受診してください。
但し、胃がんの場合、これらの症状があらわれずに進行するケースもあり、がんが増えてくる40歳をすぎたら、胃カメラ検査を定期的に受診することをお勧めします。

胃がんの初期症状

がんの自覚症状

胃がんは、初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため胃の不調に関する様々な症状があらわれて胃がんだということが分かった場合、かなり進行した状態で見つかっているということが言えます。胃がんは以前日本人で一番多いがんとされていました。そのため、胃がんに関する研究が進み、かなり検査方法や治療方法が確立されたがんと言えますので、進行して発見されたら手遅れとまでは言えません。
ただし、進行すればするほど治療は侵襲の大きなものになりますし、また転移などがあった場合には、化学治療(抗がん剤治療)や放射線治療など大がかりな治療が必要になることもあります。
胃がんも他のがんと同様、早期発見・早期治療が大変重要です。そのためにも、胃がんの発症が増えてくる40歳を超えたら、定期健診はもちろんのこと、地方自治体で行っているがん検診や定期的な胃カメラ検査などを積極的に受けるようにしましょう。

がんの統計

胃がんは、かつては日本人の中では一番罹患者数が多いがんとされていました。しかし、近年は胃がんの原因であるピロリ菌の検査が進み、除菌治療を受ける人が多くなったことも影響して、ピロリ菌感染率の低下とともに胃がんの罹患数は多少減少傾向にあります。また、食事の欧米化が進み、大腸がんなどが増えており、相対的な順位は下がっていますが、それでも2019年の統計では、依然として男女合わせた罹患数では全体の第3位に位置し、人口10万人あたり98.5人という罹患率になっています。なお男女別では2:1で男性に多いがんです。
一方、死亡数は2020年の統計では男女計で人口10万人あたり34.3人と近年大きく減少傾向にあります。これは、胃がんの治療方法が確立されてきたことに加え、胃カメラ検査が一般的に普及し、早期発見・早期治療開始される胃がんが増えたことも関係していると考えられます。より定期的な検査の重要性が窺えるデータと言えます。

がんの原因になるリスク要因

胃がんの原因としてもっとも多いのはピロリ菌感染によるもので、日本人の胃がんでは90%以上がピロリ菌関連の胃がんと考えられています。その他の要因としては、肥満、塩分の過剰摂取、喫煙などが関連すると言われています。さらに家族歴(血縁のある家族に胃がんになったことがある人がいる場合)なども関連すると考えられています。
ピロリ菌については、検査を受けて除菌治療をした場合、その後再感染する確率は非常に低いと言われていますので、一度検査を受けて陽性であった場合、早いうちに除菌治療を受けておきましょう。一方で、一度でもピロリ菌感染があった場合には除菌後も、一定の割合で胃がんの発生リスクは残りますので、継続的な検査は必要です。その他のリスクについては、生活習慣の改善である程度抑えることが可能です。
また家族歴のある方におきましては、40歳に満たないうちから、定期的に胃カメラ検査を受けておくことをお勧めします。

がんの進行度(早期胃がんと進行胃がん)

胃壁は、胃の内腔側から順に粘膜層、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜と5層構造となっています。このうち胃がんが粘膜下層までで留まっている状態を「早期胃がん」と呼び、それより深く筋層以深まで進行している状態を「進行胃がん」言います。その進行度によって、治療法や生命予後も大きく異なってきます。早期胃がんの多くは内視鏡治療などの低侵襲治療で対処可能なのに対し、進行胃がんの場合、外科手術や化学療法(抗がん剤治療)などの侵襲度の高い治療法になるとともに、近接する腸や横隔膜、肝臓などへの浸潤(近隣の組織にがんが拡がること)や、血液やリンパ液などを通して遠くの組織へ転移する危険性も大きくなります。

がんの検査

胃がんは、定期健診の胃部造影検査(バリウム検査)などで発見されることもありますが、バリウム検査だけでは、初期のがんは見つけにくいため、医師が直接胃粘膜の状態を丁寧に観察できる胃カメラ検査の方が早期胃がんの発見にはより適した検査と言えます。
また、検査中に疑わしい箇所を発見した場合、組織サンプルを採取して病理検査を行うことで確定診断を得ることもできます。
バリウム検査の後、要精密検査となった場合には胃カメラ検査が必要になりますから、その点胃カメラ検診であれば二度手間になることがなく、1回の検査で早期発見から確定診断まで行うことが可能ですので、よりメリットが大きいと考えられます。

胃がんの検査

早期発見のために定期的な検査を

胃がんは早期発見・早期治療が大変重要な疾患です。しかし、早期のうちにはほとんど自覚症状がないため、進行するまで気がつきにくい疾患でもあります。
胃がんを早期のうちに唯一、確実に発見できる方法が胃カメラ検査です。少しでも胃の不調などの症状がある方はもちろん、自覚症状のない方も40歳を過ぎたら年1度は胃カメラ検査を受けることをお勧めします。家族歴のある方は30代のうちから定期的に胃カメラ検査を受けておくとよいでしょう。
また、ピロリ菌の検査を受けたことがない方は、胃カメラ検査のときに、一度ピロリ菌感染状態を確認する検査も受けておきましょう。ピロリ菌がいる場合は、早めに除菌しておくことで、将来的な胃がん発生リスクを下げることができる他、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの予防にもなります。

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